2週間程前に、クリムトの絵が描かれている煌びやかなシオリを買った。
そしてつい今日まで、クリムトの『接吻』の絵の意味を、
単純に”至上の幸福”のようなものだと単純に読んでいたのだけど、
本来の意味(←本人しか知らないはずだけど)を知って、驚いていて。
というのは崖っぷちな場面が描かれているらしく、
表情の周辺しか見た事が無かっただけに、足元を見ると確かに確かに。
いつの時代でも、みんなギリギリなんだなぁ…
そんなギリギリな昨今、僕もギリギリで。
そういや金曜日、気の合う同期と自由人とイタリアンを食べに行って、
シシリア海のビールを飲んで、大きい蛤を食べて、
エーゲ海のビールを飲んで、ジェノヴァピッツァを食べて、カードを切った。
入店後、注文してから値段がそこそこな事に気が付いて、
でも蒸し暑かった日だったので、早くビールが飲みたくて。
まあ注文した挙句、良い値段 :D 楽しかったからいいけど。
やっぱり食事はサシがいいね。自由度の高さが最高だなぁ。
で、週末は脈絡ナシで本を読んでおりました、大好きな石田衣良の本。
傷つきやすくなった世界で [日経プレミアシリーズ] (日経プレミアシリーズ 2)
石田 衣良
内容はナイーブでオリーブでみんなラテン系気質というやつで、
その実、傷つくことを恐れている日本人の事を書いていて。
全編面白かったから、僕に興味のある人には読んで欲しいなぁ。
僕には興味が無くても、当然石田衣良に興味のある人、
本の筋だと社会問題だとか、仕事だとか恋愛、
家族、友人、若しくは自身に興味のある人には良い気がする。
中でも面白かったのが「迷う力の素晴らしさ」の章で、
”迷う楽しさ”について書いてあって。
ググって見つける最速解よりも、散歩して見つける解の方が、
こう、偶然性の観点から見て、実は最適解だったりするよねという内容。
後はまあ、「植物化する男たち」の章とか?
傷つきたくない=恋人いらないってのは極端だけど、
確かに頷ける内容で、周囲の事例を見ても嵌るはず。
傷つきやすくなった世界でもどこでも、
やせ細って真っ白の、モヤシにはなりたくないなぁ。