2010.04.19 Monday
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| - | | - | - | 「pookmark」の意味がわかりません |
僕は眼を閉じ、耳を澄ませ、地球の引力を唯一つの絆として天空を通過し続けているスプートニクの末裔たちのことを思った。
彼等は孤独な金属の固まりとして、さえぎるものもない宇宙の暗黒のなかでふと巡り会い、すれ違い、そして永遠に別れていくのだ。交わす言葉もなく、結ぶ約束もなく。
わたしは日常的に思考し、思考し続けることの延長にある名もなき領域で夢を受胎する−
非理解という宇宙的な圧倒的な羊水の中に浮かぶ、理解という名の眼のない胎児。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。やはり向う三軒両隣りにちらちらするただの人である。
ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。
人波の中でいつの日か偶然に 出会えることがあるのならその日まで